今週のひとコマ・バックナンバーアルバム…2007年4〜6月掲載分

毎年8月後半に開催されるカラーシャ族の夏祭りウチャオで、神に捧げ、儀礼後に共食するチーズ。ルクムー谷では、日中にサジゴール神の聖域で儀礼がおこなわれる[撮影:丸山純] カラーシャの祭りや儀礼は、谷によって少しずつ異なる。ムンムレット谷では、暗くなってからマハンデオ神の祭壇でウチャオの儀礼をおこない、みんなで会食する。あまり乾燥させていない、カッテージチーズのようなふわふわしたチーズを分配する[撮影:丸山純]
イスラマバードのメロディー・マーケットにある「フード・パーク」。パキスタン各地の名店がそれぞれ屋台を出していて、多彩な味が楽しめる。[撮影:丸山純] 天井まで各種のナッツを積み上げたナッツ屋。秤売りをしてもらうと、こんな値段でこんなにたくさん買えるなんてと、いつも感激する。ペシャーワルの旧市街にて。[撮影:丸山純]
きれいにアーモンドで飾られた、パキスタンを代表するデザートのキール。甘くてこってりした味が、食後の楽しみ。チトラルにて[撮影:丸山純] スパイシーなパキスタン料理には、甘いデザートが欠かせない。イスラマバードのブルーエリアにある、アイスクリーム屋さんの逸品[撮影:丸山純]
チトラルのバザールにある食料品店で、ビスケットを購入したところ。コンクリート造りの店が増えるなか、まだ土壁に木の柱の、伝統的な外観を保つ。手前はお米。バスマティー米風の細長い米ほど高く、日本米に似た丸い地元の米は安い。[撮影:丸山純] カラーシャ族の主食は「タシーリ」というパン。どろどろに溶いた粉を鉄板に垂らして焼き上げる、お好み焼きみたいなもの。左の薄いのが小麦粉製、右の厚いのがトウモロコシ。客人には伝統的な小麦のタシーリを振る舞うが、日本人には香ばしいトウモロコシが口に合う。中央のおかずはトマト味の炒め物で、玉子入り。玉子や鳥肉はタブーだったが、いまでは普通に食べられている。[撮影:丸山純]
カラーシャ族の伝統的なおかず、シンゴエクシャーク。豆をサヤごと煮て、岩塩で味をつける。かつてはタマネギやジャガイモ、トマトなどの野菜はなく、おかずといえば乳製品と豆料理だけだった。[撮影:丸山純] カラーシャ族の豆料理。雪に閉じ込められる冬は、どこの家でも炉端(いまは薪ストーブ)で豆をことこと煮て、部屋を暖める。砂糖を入れればお汁粉(ぜんざい)だが、岩塩で味付けする。[撮影:丸山純]
カラーシャたちの常食、ジャカイモスープ。乾燥トマトと岩塩で味付けする。出稼ぎや寄宿舎生活などで街の生活に馴染んだ者がいる家は、マサラ(チリ主体の複合調味料)をかなり入れて、辛くする。なぜか醤油の味がするので不思議に思っていたが、トマトを乾燥させると、醤油の成分に似た分子構造のアミノ酸ができ、うま味が出るのだそうだ。イモもスープもおいしいのだが、来る日も来る日もジャガイモとトマトの味だと、さすがに飽きてくる。[撮影:丸山純] 凸状の丸い鉄板で「タシーリ」を焼くカラーシャの女性。水で溶いたどろどろの小麦粉を鉄板の上に垂らして、両面を焼き上げる。トウモロコシの粉でも作る。[撮影:丸山純]

アルバム一覧へ