「長老」と呼ばれる歌好きたちが輪になって、夜を徹して歌をうたいつづけてきた。チャー、ドゥーシャク、ダジャイーラックの三つの踊り歌が休みなく歌われる。夜も更けると眠くなるので、テンポの速いチャーやドゥーシャクが踊り手たちからリクエストされる。［撮影：丸山純］

歌だけでなく、歴史や昔話の語り部としても知られる「長老」の一人。感情のおもむくままに杖を振りかざして、場を盛り上げる。［撮影：丸山純］

かつては「若者」と呼ばれていた青年も、いつのまにか村の実力者としての風格を漂わせて「長老」の仲間入りをするようになった。彼の母親も、知性とウィットに富む歌い手として村に欠かせない存在で、尊敬されていた。その血が引き継がれたのだろうか。堂々と名調子を聴かせてくれる。［撮影：丸山純］