パキスタン北西部に住む非イスラームの少数民族「カラーシャ」。収穫の開始を告げる「ウチャオの祭り」では、マハンデオの神に捧げた聖なるチーズをみなで会食する。カラーシャにとってチーズは一番のご馳走で、塩をまぶしてタシーリ(クレープのようなパン)と一緒に食べる。[撮影:丸山純] |
マハンデオ神への儀礼と、神に捧げた供物の会食が終わると、村の広場に人々が集まってきて、暗闇のなかで歌と踊りが始まる。[撮影:丸山純] |
歌と踊りの伴奏に使われるカラーシャの大太鼓「ダオ」と砂時計型の「ワッチ」。かならずペアで演奏する。ダオに似た太鼓は各地にあるが、ワッチは他に例がなく、故・小泉文夫氏(民族音楽学)は、正倉院に保存されている細腰鼓(さいようこ)の祖型とも考えられるという仮説を提唱している。[撮影:丸山純] |
ウチャオ祭の夜、暗闇のなかで踊る女性たち。ウチャオでは3種類の歌と踊りがおこなわれるが、これはゆっくりした「ダジャイーラック」という踊り。男は肩を組み、女は腰に手を回して列につながり、中央で歌う長老たちの周囲をゆっくりと回っていく。[撮影:丸山純] |