前2枚の写真で紹介したように、ルクムール谷ではサジゴール神の祭壇前で「ウチャオの祭り」の儀礼がおこなわれたが、ムンムレット谷ではマハンデオ神の祭壇とその下にある広場でウチャオが催される。夕方まだ明るいうちから、谷筋をはるかに見下ろす、村の背後の家畜小屋の周辺で儀礼の準備をする。[撮影:丸山純] |
村の背後に建てられた家畜小屋の屋根で、泉から汲んできた「聖なる水」を注ぎながら、手や器などを清める。[撮影:丸山純] |
用意した「聖なる水」と「聖なる小麦粉」を使って、神に捧げるためのパンを焼く。[撮影:丸山純] |
カラーシャの夏の祭り「ウチャオ」。パンがひととおり焼けると、これから儀礼を担当する者に泉で汲んできた「聖なる水」を振りかけて、肘から先をを浄める。[撮影:丸山純] |
山奥の放牧地から運び降ろしてきた「聖なるチーズ」を、マハンデオ神の祭壇の前で取り出す。[撮影:丸山純] |
高所に生えている「聖なるネズ(ビャクシン)」の枝を燃やして、マハンデオ神の祭壇を浄める。あたり一帯に、清々しい香りが漂う。[撮影:丸山純] |
マハンデオ神の祭壇の前で、特別に用意しておいた「聖なる小麦粉」を手に取り、火にくべて浄める。近くには、高地の放牧地から運び降ろしてきた新しいチーズが置かれている。[撮影:丸山純] |
火で浄めた小麦粉をマハンデオ神の祭壇に向けて振りかける。このとき、夏の放牧地での家畜の安全への感謝と秋の収穫の豊穰、家内安全などが祈願される。[撮影:丸山純] |
夕方から身を浄めて焼き続けたパン(タシーリ)と、山奥の放牧地から運びおろしてきたチーズを皆に配る。[撮影:丸山純] |
「もっとチーズをくれ」という声があちこちからかかる。カラーシャにとって、フレッシュなチーズは何よりのご馳走である。[撮影:丸山純] |