今週のひとコマ・バックナンバーアルバム…2011年7〜9月掲載分

カラーシャの春祭りジョシの2日目。最後の家畜小屋を回った後、太鼓の伴奏にのって女たちは踊りに興じる。アフガン国境の山々は、まだ雪で覆われている。[撮影:丸山純] カラーシャの春祭りジョシの3日目。早朝、前年のジョシ以降に生まれた新生児の「産みの穢れ」を解くための儀礼「クイパリック」を行なう。女神ジェシュタクの神殿で、絞ったばかりの聖なるミルクを赤ん坊と母親に振りかける。[撮影:丸山純]
カラーシャの春祭りジョシの3日目。着飾った人々が繰り出してきて、各村で歌と踊りが始まる。[撮影:丸山純] カラーシャの春祭りジョシの3日目。長老たちが、各氏族に伝わる伝説を歌で物語る。それを皆で唱和しながら、えんえんと踊りが続く。[撮影:丸山純]
カラーシャの春祭りジョシの3日目。各氏族に伝わる神話を歌う長老たち。その氏族に所属する者たちがお礼の意味を込めて、歌い手の帽子に紙幣をたくさん差していく。[撮影:丸山純] カラーシャの春祭りジョシの3日目。各村で踊っていた人々は、バトリック村に集まってくる。そこでひとしきり踊ったあと、合図とともに列をつくって並ぶ。そして、いまはイスラーム化されてしまったかつてのカラーシャの住む土地の名前を、歌で次々と挙げていく。これをガンドーリという。ガンドーリは次の4日目にも行なわれる。[撮影:丸山純]
カラーシャの春祭りジョシの3日目。ガンドーリの列は静々と進み、先導の長老の合図で、銭湯近くにいた女たちが一斉に水路を飛び越えて、広場へとなだれ込む。[撮影:丸山純] カラーシャの春祭りジョシの3日目。広場に集まった女たちは、下の3村と上の2村に分かれてそれぞれ1本の列につながって踊りながら、ぐるぐると渦を巻き、どちらの踊りの輪が大きいのかを競い合う。[撮影:丸山純]
カラーシャの春祭りジョシの3日目。広場では、チャー、ドゥーシャク、ダジャイーラックの三つの踊りがえんえんとり広げられる。昔から伝わる槍を持ちだして踊る剣舞も披露される[撮影:丸山純] カラーシャの春祭りジョシの4日目は、3日目と同様の歌と踊りが繰り広げられるが、最後になると、女たちが小さな女の子たちを肩車する踊りがおこなわれる。[撮影:丸山純]
カラーシャの春祭りジョシの4日目。4日間にわたるジョシの祭りのフィナーレは、悲恋の歌ダギナイを歌いながら、草で編んだ輪を介して全員が一本の鎖のようにつながり、互いに引っ張りあったりしながら、うねうねと広場を踊りまわる。何人かはムチを手に外に立ち、鎖の輪が切れないよう、監視役を務める。[撮影:丸山純] 夕闇が迫る頃、4日間にわたるジョシの祭りも終わる。ダギナイの歌にあわせて、全員が1本の鎖につながって、踊り続けている。[撮影:丸山純]
ムラッチワキ・ジョシの儀礼
ダギナイの踊りがおこなわれる村の広場は、その後、地方政府の援助によって、トタンでふいた「屋根」が作られた。なぜ踊らないで見ている者がいるのかと観光にきた大臣に問われ、日差しが強くて暑いからと答えたところ、それなら屋根を作ってやろうということになったとか。マハンデオの祭壇から神々が踊りを見られなくなると反対した者もいたようだが、工事は進められてしまった。狭い屋根の下で、みんながぶつかりあって踊っている。[撮影:丸山純] 4日間にわたる春の大祭ジョシの終了後、季節はいきなり初夏へと向かう。ジョシの10日後には、「ムラッチワキ・ジョシ」(桑の実ジョシ)という1日だけの祭りがおこなわれ、マハンデオ神の祭壇で儀礼を実施したのち、ジョシの最終日とほぼ似た行事が繰り広げられる。ムラッチワキ・ジョシが終わると、家畜は山奥の放牧地へと向かう。[撮影:丸山純]

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