会報276号を発行しました

政権交代からジュエリー関係まで、多彩な記事を掲載しています

今号も、各方面の方々からご寄稿頂きました。各記事の概要をお知らせします。

1.イムラーン・ハーン首相が失職するという政変が起きました。そこに至るまでの政党間のせめぎあいは分かり難いですが、パキスタン政治史に詳しい会員の中野さんから詳細にわたる解説をご寄稿頂きました。パキスタンは、これから前途多難です。

2.昨年11月に開催しました第35回シンポジウム・パーキスターンで大東文化大学東洋研究所の遠藤仁さんから、発表された内容をこの度ご寄稿頂きました。なぜパキスタンで宝石が産出されるのか、その理由を地質学的に紐解き、宝石の種類とインダス文明のビーズ作りなど詳しく解説されています。宝石についてこれだけ学問的に詳述されたのは初めてです。

3.パキスタンと宝石の町シリーズとして、今回は、バハーワルプール:藩王のジュエリーについて、当協会会員で、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門の須永恵美子さんからご寄稿頂きました。次号以降も続きます。お楽しみ下さい。

4.現在カラチ総領事館に勤務の松田和憲さんから、スマートフォンのアプリを利用したファストトラックの利用体験談をご寄稿頂きました。大幅に入国手続きがスピードアップされたことが分かります。

5.「人と食、それは愛。そしてパキスタン」の49回目は、シャー真理子さんからイスラームの伝統の無料の食事の提供について述べられています。

会報をお読みになったご感想あるいはご意見などをお寄せいただければ幸いです。

Vol. 276……2022年4月発行
令和4年度事業計画決定 1
イムラーン・ハーン首相の失職と新政権の課題:中野勝一 5
《講演録シンポジウム・パーキスターン》
宝石の国パキスタンの形成要因と先史時代の宝石:遠藤仁
12
パキスタンと宝石の町(上)
バハーワルプール:藩王のジュエリー:須永恵美子
18
日本入国におけるファストトラック利用体験談:松田和憲 22
人と食、それは愛。そしてパキスタン(49):シャー真理子 26
パキスタン・ニュース 27
2021年度総目次 41