会報『パーキスターン』第242号を発行しました

知っているようで知らなかったパキスタンを紹介します

242表紙 7月〜6月が会計年度のパキスタンですが、5月31日に2011〜12年度の経済白書が、そして6月1日には新年度になる2012〜13年度の連邦予算が発表されました。ドーン紙の記事から、そのハイライトを紹介しています。

 また、2011年の通関ベースによる日パ間の品目別貿易額も掲載しました。輸出、輸入ともに2010年より大幅に増加しています。

 縦組の読み物記事では、深く関わっている筆者たちならではのパキスタンを知ることができます。

 イスラマバード駐在中の弓削泰彦さんは「パキスタン一考:イスラマバード滞在記(下)」で、前号に続き観光旅行ではなかなか知ることのできないイスラマバードでの生活を紹介して下さいました。パキスタン人との交流が軌道に乗るまでの苦労とパキスタンの家族との出会いや温かいつながりから、生活ぶりが感じられます。

 高田ゆり子さんの記事「工場見学 出来立てを味わう」では、ビールで有名な、でもアルコール類だけでなく清涼飲料水も製造しているマリー・ブルワリーと、ハイバル・パフトゥーンフワー州チャールサーダでの砂糖工場の様子が紹介されています。あまり知られていなかった生産過程、そして現場で味わう出来立ての味、ちょっと違うパキスタンです。

 毎年バルティスターンに滞在していらっしゃる本下素子さんの連載「バルディスターンおすそわけ」は今回で6回目。続けて見ている人の目を通して、急速に発展する地域の様子とその矛盾、そしてその中で変わらない自然や人のやさしさが描かれています。

 シャー真理子さんのエッセイ「人と食、それは愛。そしてパキスタン」は温かい視点で17回目。そして会員のエッセイ「私の一枚」は「バザールの服飾文化」と題して須永恵美子さんです。

Vol. 242……2012年7月発行
二〇一一〜一二年度経済白書 1
二〇一二〜一三年度連邦予算発表 2
二〇一一年品目別日パ貿易額
─輸出、輸入ともに二〇一〇年より大幅に増加─
4
パキスタン一考:イスラマバード滞在記(下):弓削泰彦
工場見学 出来立てを味わう:高田ゆり子
バルティスターンおすそわけ(6):本下素子 一三
人と食、それは愛。そしてパキスタン(17):シャー真理子
私の一枚(126)…バザールの服飾文化:須永恵美子
パキスタン・ニュース