会報『パーキスターン』第239号を発行しました

いろいろな面からのパキスタンとの
関わりを取り上げました

239表紙昨年11月にNATO軍の戦闘機による誤爆で24人のパキスタン兵が殺されるという事件がありましたが、その後の米パの緊張激化を、ドーン紙の記事から取り上げました。同じく11月、ペシャーワルでアフガニスタン難民への医療活動を続けている大塚製薬(株)の大塚ウェルフェアクリニックが、駐パキスタン大江博大使から表彰されましたが、大塚製薬Otsuka International Asia Arab事業部部長の深井清士さんから、関連の記事をいただきました。

北部のアッパーフンザにあるフセイニー村との交流を20年以上にわたって続けていらっしゃる日本大学文理学部の水嶋一雄先生からは、村の現状と持続的発展を見据えた記事をいただきました。

大東文化大学の片岡弘次先生は、イクバールの詩集『ジブリールの翼』他の翻訳により昨年、日本翻訳家協会の翻訳特別賞を受賞されました。今回、それに関連して、パキスタンで広く敬愛されている詩人イクバールとその詩集について詳しく紹介していただきました。

村山和之さんの「最新パキスタンの音──二つの音楽スタジオから」は、レベルが高くセンスを感じさせるパキスタン音楽の最新の情報が得られ、すぐにも聴いてみたくなる記事です。

バルティスターンでNPO活動をしていらっしゃる本下素子さんの「バルティスターンおすそわけ」は、今回フンザへの旅の報告です。観光で通りすぎたのではわからない人々の生活に触れた旅の様子が描かれています。

昨年11月の「シンポジウム・パーキスターン」は、大山純一郎さんにわかりやすくまとめていただきました。

シャー真理子さんのエッセイ「人と食、それは愛。そしてパキスタン」は14回目。そしてエッセイ「私の一枚」123回目は西田裕文さんです。

Vol. 239……2012年1月発行
NATOの誤爆で米パの緊張激化 1
大江博・在パキスタン日本国大使が大塚ウェルフェア・クリニックを表彰:深井清士 4
20年間を超えて見てきた「パキスタン北部地域ゴジャール地区(アッパーフンザ)」──フセイニー村を事例にジャガイモ栽培や水問題から村の持続的発展を考える:水嶋一雄 6
イクバール詩集『ジブリールの翼』の訳で翻訳特別賞:片岡弘次
最新パキスタンの音──二つの音楽スタジオから:村山和之
バルティスターンおすそわけ(5):本下素子 一四
第25回「シンポジウム・パーキスターン」報告:大山純一郎 二〇
人と食、それは愛。そしてパキスタン(14):シャー真理子
私の一枚(123)…パキスタンの顧客訪問:西田裕文
パキスタン・ニュース