会報『パーキスターン』第237号を発行しました

追悼の記事が重なりました。

237号表紙

 カラチでは流血の事件が続き、死者や負傷者が続出していますが、冒頭にドーン紙の記事をまとめました。

 前号で深町宏樹さんにジンナーに関する本の書評をお願いしましたが、スペースの関係で載せきれなかったジンナーの「政治年表」を掲載しました。

 パキスタンの果物といえばまずマンゴーですが、このたびやっと日本への輸入が実現することになりました。パキスタン大使館で行なわれたそのお披露目の様子をレポートしました。

 パキスタンのウルタル峰で亡くなられた登山家の長谷川恒男さん。もう20年たったそうです。その間フンザに学校を作られたりなど長谷川さんの遺志を継いでいらっしゃる奥さまの昌美さんに、最近の様子を寄稿していただきました。

 元専務理事の土橋久男さんが8月に亡くなられました。つながりの深かった前専務理事・池田照幸さん、立教大学名誉教授・小西正捷先生、元アジア経済研究所・深町宏樹さんの3人の方から追悼文をいただきました。

 7月末、深夜に帰宅途中ひき逃げに遭って24歳で亡くなってしまった東京外大大学院生・野上郁哉さん。将来を期待されていた野上さんを偲んで、和光大学の村山和之さんに寄稿していただきました。

 8月のラマザーンの夕方、協会では東京ジャーミイを見学し、断食を終えてとる食事イフタールに参加する催しを行ないました。その様子もご覧下さい。

 シャー真理子さんの連載エッセイ「人と食、それは愛。そしてパキスタン」は12回目。ラマザーンがテーマです。「私の一枚」121回目は山根聡さんがカスールについて書いて下さいました。

Vol. 237……2011年9月発行
カラチで流血の騒ぎが頻発 1
ジンナー政治年表:深町宏樹 4
パキスタン・マンゴーお披露目式が開催された 6
雪崩で逝った夫・長谷川恒男 没後20年を機に:長谷川昌美
●追悼・土橋久男さん  
 土橋元専務理事のご功績を偲ぶ:池田照幸
 土橋久男さんのこと:小西正捷
 土橋さんとの出会い:深町宏樹 一二
●追悼・野上郁哉さん  
 若きシャヒード–野上郁哉さん–について:村山和之 一五
東京ジャーミイ見学とイフタール参加 一七
人と食、それは愛。そしてパキスタン(12):シャー真理子
私の一枚(121)…カスールを訪ねて:山根聡
パキスタン・ニュース