会報『パーキスターン』第230号を発行しました

経済白書や新年度予算の紹介を含めた、
充実した誌面になりました。

228号表紙

会計年度が7月〜6月のパキスタンでは、6月に経済白書や新年度予算などが相次いで発表されました。今号ではまずそれを取り上げました。

早稲田大学多民族・多世代社会研究所客員研究員の岡井宏文さんに「滞日ムスリムと地域社会」と題して住民意識調査に基づいた考察をお願いしました。

パキスタン政界で問題になっている学歴詐称、フンザの地滑りでできた湖などについても、ドーン紙の記事を取り上げました。

村山和之さんには、「表現の自由と基本的人権の尊重」という信念をもち、数々の困難の中、演劇の世界でそれを表現し続け、社会を挑発している「アジョーカー劇場」についての記事をいただきました。

パキスタンへの旅行者が減っている中でも魅力的なツアーを出し続けている〔株)西遊旅行の中谷愛さんの「北部パキスタンの旅の魅力」は、旅のガイドと同時に最新の旅行情報も盛り込まれたものです。

シャー真理子さんの「食と人、それは愛。そしてパキスタン」は5回目。「私の一枚」は三原久美さんです。

Vol. 230……2010年7月発行
二〇〇九〜一〇年度経済白書 1
二〇一〇〜一一年度連邦予算発表 3
滞日ムスリムと地域社会−−地域社会における「国際化」「多文化共生」に関する試論:岡井宏文 4
政界を揺るがす学歴詐称問題 12
フンザ地区の地滑りによってできた湖の崩壊危機が高まる 14
アジョーカー劇場の前衛−−演劇で戦うフリーダムファイターたち:村山和之
北部パキスタンの旅の魅力−−中谷愛
ドゥパッター−−覆い以上のもの:アルーサ・マスルール 一五
人と食、それは愛。そしてパキスタン(5): シャー真理子
私の一枚(114)…時のタピストリ:三原久美
パキスタン・ニュース