会報『パーキスターン』第227号を発行しました

現在のパキスタンの姿を伝える記事や連載、
昨秋のシンポジウムの報告を集めました

226号表紙 ますます混乱を深めるパキスタン情勢ですが、巻頭には大阪大学の萬宮健策さんに「パキスタンはどこへ向かうのか?」と題して6ページの記事をいただきました。国際関係、国内関係、経済関係など、パキスタン・ニュースも盛り沢山です。

 あまり知る機会のなかった「フランスのパキスタン人」についてのレポートを藤原由美子さんからいただきました。イギリス、アメリカだけでなく、ムスリム移民の多いフランスでもパキスタン人は増加しているとのこと。そうした中でのパキスタン人の生活の一端がうかがわれます。

 青年海外協力隊員としてパキスタンに滞在、その後もパキスタンとの絆を保っていらっしゃる土佐光章さんは、昨年12月にパキスタンを再訪。その滞在記から、最新のパキスタンの生の様子が感じられます。

 土佐さんと同時期にイードのために里帰りされたモハッマド・アンワルさんの「カラチのイード」からは、知っているようで知らない「イードとは何か」と、今回のイード(犠牲祭)の状況を知ることができます。

 大阪大学の山根聡さんには、大阪での日パ交流の記録を寄稿していただきました。ペシャーワル滞在中の登利谷正人さんの「ペシャーワル便り」からは、今回もペシャーワルの緊迫感が伝わってきます。

 昨年11月の「シンポジウム・パーキスターン」のレポートは、大山純一郎さんです。シャー真理子さんの連載「人と食、それは愛。そしてパキスタン」は2回目。「私の1枚」111回目は木野シーリーンさんです。 [高安]

Vol. 227……2010年1月発行
パキスタンはどこへ向かうのか? 1
最高裁、国民和解令を違憲・無効と判決 7
フランスのパキスタン人:藤原由美子
イスラマバード滞在記−二〇〇九年十二月−:土佐光章
カラチのイード:モハッマド・アンワル 一四
大阪で日パ交流の催し二つ:山根聡 一九
ペシャーワル便り(13):登利谷正人 二二
第23回「シンポジウム・パーキスターン」報告:大山純一郎 二五
人と食、それは愛。そしてパキスタン(2): シャー真理子
私の一枚(111)…リアル・ドバイ:木野シーリーン
パキスタン・ニュース