会報『パーキスターン』第223号を発行しました

新年度理事会の記録から短編小説まで、
盛りだくさんの内容になりました。

223号表紙 新年度に入り、早速開催された理事会の記録を、巻頭に掲載しました。パキスタン支援国会議、米パ関係など、世界の中でのパキスタンをめぐる動きも多くなっています。毎年恒例の日本とパキスタンの品目別貿易額も取り上げました。

 高田ゆり子さん訳のウルドゥー短編小説「血痕」は今号で終わりますが、今回会員の山根聡さん(大阪大学世界言語研究センター准教授)の現代ウルドゥー短編小説の翻訳「夕刻、鍋の割れる音」8ページを一挙掲載しました。クリスチャンの女性の死から始まる物語で、パキスタン社会の中でのクリスチャンの立場が描かれています。

 アカデミー賞受賞の映画『スラムドッグ$ミリオネア』が話題になっていますが、早速すぎたカズトさんにこの映画についての記事をいただきました。

 好評連載中の登利谷正人さんの「ペシャーワル便り」は、インターネット回線の故障のため原稿の送信ができず、休載となりました。モハッマド・ライースさんの連載「パキスタン系アメリカ人」は4回目を迎えました。4月に開催した料理教室の記録もご覧下さい。

 すぎたカズトさんの連載は11回目、そして「私の1枚」は中村裕子さんです。[高安]

Vol. 223……2009年5月発行
平成21年(平成20年度)理事会開催 1
パキスタン支援国会議を日本・世銀共催
 −−各国・機関支援約束合計五二・八億ドル−−
6
パ米関係に変化の兆し 9
米・パ・アフガン3か国会談・会議開催 15
二〇〇八年品目別日パ貿易額
 −−輸出は一七・六%減、輸入は五六・〇%増−−
17
《現代ウルドゥー短編小説》夕刻、鍋の割れる音
  :マズハルル・イスラーム/山根聡・訳
『スラムドッグ$ミリオネア』考:すぎたカズト 一〇
パキスタン系アメリカ人(4):モハッマド・ライース 一三
《ウルドゥー短編小説》血痕(下)
 :アブドゥッラヒーム・アジャミー/高田ゆり子訳
一九
第8回パキスタン料理教室開催 二三
国境にかけるスクリーン(11):すぎたカズト
私の一枚(107)…遥か彼方に見えた夢の山:中村裕子
パキスタン・ニュース